2010年02月18日

853刑事 加茂伸之助 第五話「信じてみたっていいじゃないか」

 とある不動産屋の従業員が殴打され、意識不明の重体になった。彼は事務所を荒らしている犯人と鉢合わせになり、あわてて110番通報するものの、電話が通じる前に襲われたと見られる。現場には若い女性のものと思われる、ピンクゴールドの指輪が落ちていた。


 その夜、酒井十一(林 剛史)と真島航輝(戸次重幸)らは合コンへ。たまたまその話を聞きつけた加茂伸之介(寺脇康文)は無理矢理合コンに乱入し、女の子たちと盛り上がってしまう。そんな中で、真島はお互い気乗りのしない女性・氷川唯(小松彩夏)と店を抜け出し帰ろうとする。そのまま別れようとする真島に「相談があるので、お茶を飲みませんか?」と誘う唯。真島は唯に付き合い、帰り際にメールアドレスの交換をする。


 翌朝、不動産屋強盗事件の特別合同捜査本部が立つ。現場から発見された手袋痕が、捜査三課が追っていた連続窃盗犯のものと一致したのだ!現場に残されていた指輪は女性のものと思われたが、柔道経験者で体格もいい被害者が若い女性に殴打され意識不明になった、という状況に疑問を持つ。すると、現場を調べていた真島らから鉄扉のノブから被害者の血痕が出たと知らせが入り、女性でも犯行が可能だったことが分かった。


 一方、真島は唯と会うことが密かな楽しみになっていた。そんな折り真島は、現場に落ちていた指輪はペアリングでさらにたった5組しか流通していない限定品で、唯がそのペアリングの片方をしていることに気付く。武藤勇作(田辺誠一)が真島に「彼女から指輪について話を聞け」と命じるが、加茂は「惚れた女性を疑うようなことをするな」と真島を止めようとする・・・!


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posted by ミステリー謎 at 21:54| Comment(22) | サスペンスドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月17日

相棒 第十六話「隠されていた顔」

久しぶりのサスペンスドラマレビューは、やっぱりというか相棒になりました。

まずはあらすじから。

大学の農学部の倉庫が大爆発し、心理学科の曽田准教授が爆死した。偶然大学を訪れていた右京(水谷豊)と尊(及川光博)は現場を目の当たりにし、捜査を開始する。

原因はLPガスのボンベからガスが漏れて充満。そこにタバコを吸おうと入ってきた曽田がライターに火をつけたらしい。なぜ心理学科の准教授が農学部の倉庫にいたのか?曽田の上司・鶴見教授は教授の座を曽田か、もう一人の准教授・槙子(鳥居かほり)に譲るか迷っていたという。

さらにガスボンベのバルブが何者かによって緩められていた可能性も出てきた。曽田と教授の座を狙い争う慎子が事故に見せかけて殺害したのか!? が、曽田のデスクから高性能のカメラが発見され、そこには意外な二人と思いがけない瞬間が写っていた!右京と尊が深層心理にかかわる事実を明らかにする!

タイトルの「隠されていた顔」が何を意味するのか気になりますね。それでは視聴後のレビューです。


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posted by ミステリー謎 at 22:58| Comment(0) | サスペンスドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月16日

名探偵 風泉俊馬23「X番目の訪問者」8-11

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即日、矢吹直樹は警視庁に自首した。四位琢己を真犯人と疑わない捜査本部は、驚きの色を隠せなかったが、凶器の手袋とロープを持参したこと、コンビニのデータベースに記録が残っていたこと、以上から警察は矢吹直樹を逮捕に踏み切った。
逮捕の報せを受け、佐々木探偵事務所では安藤を交え、ささやかな打ち上げが行なわれていた。そして綺麗に片付いたデスクには、いつもの握り寿司、造りの盛り合わせに加え、王将で買った餃子、酢豚、とりのから揚げ、レバニラ炒めが並んでいた。
四人はビール片手に、和やかに食事を進めていたが、安藤が手を止めると、
「俊馬君、でもよく真犯人を落としたな。捜査本部は、矢吹直樹が自首したと聞いて、目を剥いたそうだ。無理はない。全員が四位琢己が真犯人と思っていたんだからな」
「先輩、五百万円はどうしたんですか? そんなに貯金があるとは思えないんですが・・・・・・」
 と、良美が首を傾げた。
「依頼者に借りたんだ。安月給の僕が持っているはずないだろう」
 途端、安月給という言葉に敏感に反応した静子が、俊馬をジロリと睨んだ。
「安月給で悪かったわね」
「所長が悪いとは・・・・・・」
 と、俊馬はたじたじになっていた。
 安藤がしみじみと、
「自宅の庭に、五億円か・・・・・・あるところにはあるもんだな」
 すると幸二が、
「日本中のタンス預金をかき集めれば、三十兆円になると言われています」
「さすが幸二君だな。相変わらず博識だ」
 良美がはしゃぐようにして、
「みんなでスコップ持って、宝捜しに行きません?」
 静子が、今度は良美を睨むと、
「あんた不謹慎よ。冗談でも、そんなことは言うべきじゃありません」
 安藤が続け、
「もし盗難でもあろうものなら、良美ちゃんを真っ先に疑えと、向うの警察に助言をしておくよ」
「安藤さん!」
 良美は膨れっ面で言った。
 幸二が怪訝な顔で、
「先輩、本当にお金の指紋を調べたんですか?」
「調べなかったよ。きみの言ったように、検出されるとは限らないからな。経費削減、止めたよ」
 すると良美が、円らな瞳を大きくさせ、
「真犯人を騙したんですか!?」
「騙したじゃなくて、納得させたんだ」
「でも俊馬君、今回の事件もかなり難しかったわね。一時はどうなるかって、心配したわ」
 と、静子がしんみりと言った。
「ええ」
「みんなも頑張ったから、一緒にハワイでも行く?」
「ホントですか!」
 と、良美がはしゃいだ。
「冬休みにね」
「夏休みじゃないんですか?」
「この夏はダメよ。台風で壊された屋根瓦を修繕するのに、お金がかかったんだから」
「そんなこと言って、冬が来たら、今度は春休みなんでしょ」
 と、良美は、フグのように両頬を膨らました。
 その顔がおかしかったのか、四人はゲラゲラと笑っていた。

                              完結

posted by ミステリー謎 at 18:18| Comment(0) | ミステリー小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月15日

名探偵 風泉俊馬23「X番目の訪問者」8-10

 10

天気のいい土曜日の朝だった。
 目黒の自宅にいた矢吹直樹は、作業着に着替えると、庭の盆栽にホースで水遣りしていた。
「朝から健康的ですね」
 聞き覚えのある声に振り返ると、ボサボサの頭に不精髭の男が頭を下げた。
「風泉さん・・・・・・」
と、矢吹直樹は水遣りを止めた。
「ご無沙汰しています」
 俊馬はニッコリと微笑んだ。
 対照的に矢吹直樹は目尻を吊り上げ、恐い顔をすると、
「勝手に人の庭に入り込んで、どういうお積りですか・・・住居侵入罪で訴えてもいいんですよ」
「門が開いていましたので」
 矢吹直樹は、呆れ顔で溜め息を吐くと、
「そういう問題じゃなくて。それで何の用が?」
「これです」
 俊馬は、黒いカバンから透明のビニール袋を取り出すと、中にある五百万円を提示した。
 矢吹直樹は、眼光鋭く俊馬を見やると、
「お兄さんから聞きませんでしたか? 例え三人の指紋が付いていたって、物証にはならないと」
「聞きました」
「それなのにどうして?」
「僕が言いたいのは三人の指紋じゃないんです。野久保聖子さんの指紋です」
「彼女の指紋が検出されたとでも言うんですか?」
「その通りです」
「そんなバカな話を誰か信用します。それにどうして証拠になるんです」
「事件前、彼女に百万円を渡しませんでしたか? いわき市の実家にいるお母さんの、癌の治療代として」
 矢吹直樹は、ムッとすると、
「あなたには関係ないことでしょ。事件とも関係ありません」
「僕には関係ないことかも知れませんが、事件とは大きく関係ありまして。彼女は、あなたから借りた百万円を、千原さんに渡しているんです」
「どうして彼に渡さなければならないんですか? 脅されていたんですか?」
「いいえ」
「まさか! 嘘でしょ!」
 二人の関係を知り得、矢吹直樹は落ち着かなくなった。両頬を引き攣らせ、明らかに動揺しているようだった。
「もうお分かりですね。彼女のお母さんは癌なんかじゃありません。元気にしています」
「嘘だ!」
 矢吹直樹は吐き捨てた。
「彼女を信用し切っていたあなたの気持ちは、分からなくはないですが、事実です。ですので、彼女の指紋が検出されたんです。彼女は今、二十八歳です。三十年前に指紋が付くことは絶対にあり得ないんです」
 矢吹直樹は黙り込んだまま俯いていた。物証を提示されたことより、裏切られたショックの方が遥かに大きかった。野久保聖子が結婚に同意しなかった理由が、今はっきりと分かった。情けなく感じ始めると、自己嫌悪に陥っていた。
「もう逃げ道はありません」
「噂は本当だったんだ・・・本当におめでたい奴だ」
 プロポーズのシーンを回想し、矢吹直樹は苦笑していた。
 俊馬は、強い眼差しで射るように矢吹直樹を見つめていた。
「私の負けだ」
 矢吹直樹は、思いのほか、あっさりと犯行を認めてしまった。余りのショックの大きさに自暴自棄に陥り、事件はどうでもよくなっていた。
「後の二人を殺害したのも、あなたですね?」
「全てはあなたのご想像通りだ。私は、別荘で見つけた写真をネタに、亜紀を強請った。ところが彼女は、私が犯人だと、逆に強請ってきた。それで百万円支払うからと言って、近くの公園に呼び出した」
「上條さんは?」
「それもご想像通り。後から別荘に来た四位さんに、私が落としたコンビニのレシートを拾われた。それが上條さんの手に渡り、彼は私を突き止めた。そして彼は私に、警察に真実を話すと言った。私には殺害する以外の選択肢はなかった」
「現場にはどのように?」
「私は真犯人でない。物証を見せたいので来て欲しいと言った」
「あなたは、何処のコンビニで凶器を購入したんですか?」
「自宅近くの、普段よく利用する店です」
「警察は東京中のゴンビニを捜査したんですが、上條さんがレシートを持って、店に調べに来たという情報を、店員から得られていないんですが?」
「それもあなたの想像通りです。彼は、店の周りで張り込んでいました。そして私が店から出たところを、声掛けて来ました」
「そうですか」
 俊馬は頷いていた。
「彼女に裏切られ、それが物証につながるなんて、皮肉なもんだ・・・」
 と、矢吹直樹は眉を顰めた。
「裏切られた? あなたには、それを口にする資格はありませんよ。あなただって、奥さんを何十年にも渡って、裏切って来たじゃないですか」
「それとこれとは」
「同じです!」
 俊馬は、大きな声を発すると、話をシャットアウトした。
 語尾を飲み込んだ矢吹直樹は、話を止め、
「もし聖子の指紋が付いていなければ、私はどうなっていました?」
「世の中に完全犯罪はないですから」
俊馬は、いつもの飄々とした表情で言ってのけた。
矢吹直樹は、神妙な面持ちで掴み所のない顔を、じっと見つめているだけだった。

posted by ミステリー謎 at 18:16| Comment(0) | ミステリー小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年02月12日

名探偵 風泉俊馬23「X番目の訪問者」8-9

9

赤坂のオフィスの専務室で、千頭一輝は仕事に勤しんでいた。最近スポンサーの経費削減のあおりを受け、広告業界は他の業界に劣らず不景気で、戦略の見直しに余念がなかった。そんな中千頭一輝は、企画部から上がった企画書に目を通していた。
「トン、トン」
 入り口のドアがノックされた。
「はい」
 女性の声で、
「風泉さんとおっしゃる、例の探偵さんがお見えになっていますが?」
「もう彼に用はありません。帰ってもらってください」
「協力して欲しいことがあると、伝えるようにと」
「協力して欲しい?」
「そのように言っています」
「分かりました。お通しして下さい」
「畏まりました」
 すぐにドアがノックされると、相変わらずだらしない格好の俊馬が顔を覗かせた。
「お仕事中、どうもすみません」
「私に協力して欲しいことがあるとか?」
「そうなんです」
「とりあえず、お掛けください」
 千原一輝がデスクからソファーに移ると、俊馬も彼の前に腰を下ろした。
「で、協力とは?」
「もちろん、犯人逮捕のためです。千原さんは事件前、野久保聖子さんから百万円を、お受け取りになりませんでしたか?」
 千原一輝は急に黙り込んだ。
「どうなんでしょうか?」
 俊馬は不精髭の顔で迫った。
「そんなことが、犯人逮捕と関係あるんですか?」
「大いに関係あります。協力してください」
「ええ、確かに受け取りました。二百万円をどうしても都合できずにいたら、彼女が百万円だったらどうにかなると言ってくれましたので、甘えました。残りの百万円は、何とか自分で用意しました」
「どうもお仕事中、すみませんでした」
 俊馬はニッコリと微笑み、そう言い残すと、すぐに帰って行った。
 千原一輝は、尋問の真意が見えず、首を傾げるばかりだった。

posted by ミステリー謎 at 18:28| Comment(0) | ミステリー小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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